不動産の住み替えはどう進める?売却の流れも詳しく紹介

売却記事

篠原 大輔

筆者 篠原 大輔

不動産キャリア5年

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住み替えを検討している方にとって、「どこから手をつければいいのか分からない」「売却と購入、それぞれのタイミングは?」と悩まれることが多いでしょう。この記事では、住み替えの全体の流れや計画の立て方、そして住み替え時によくある疑問に丁寧にお答えします。まずは、住み替えを始める前に押さえておくべきポイントから分かりやすく解説していきます。これから住み替えをスムーズに進めたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

住み替えを始める前に押さえておきたい全体像と準備

住み替えを進める際には、「今住んでいる家を売却すること」と「新しい家を購入すること」という二つの大きな取引を同時に進める必要があります。まずは、この全体像を理解して、計画的に準備を進めることが重要です。

住み替えの進め方には、主に三つのパターンがあります。一つは「売り先行型」で、現在の家を先に売却してから新居を探し始める方法です。売却益を新居購入資金に活用できるため、資金計画が立てやすいという特徴があります。一方で、引き渡し後に新居が見つからない場合、仮住まいや二度の引越しが必要になることがあります。

次に「買い先行型」は、新居を先に購入してから今の家を売却する進め方です。新居をじっくり探せて、仮住まいが不要な点が魅力ですが、住宅ローンの二重支払い(ダブルローン)になるリスクや、売却価格が想定より低くなる可能性も伴います。

そして「売り買い同時進行型」は、売却と購入を並行して進め、可能な限り決済日を同じ日に合わせる方法です。仮住まいやダブルローンを避けられ、引越し回数を抑えられる理想的な進め方ですが、タイミングの調整が難しく、スケジュール管理が重要です。

以下に、三つのパターンの特徴を分かりやすく整理した表をご用意しました。

住み替えパターンメリット注意点
売り先行 資金計画が立てやすい 仮住まいや引越しが二度になる可能性
買い先行 新居探しの時間に余裕がある/仮住まい不要 二重ローンや売却価格の低下リスク
同時進行 引越し費用や二重ローンを回避可能 タイミング調整が難しく、手間がかかる

どの進め方にもそれぞれの良さとリスクがありますが、いずれにしても資金計画とスケジュールをしっかり立てることが住み替え成功の鍵となります。

住み替え方法ごとの具体的な進め方と注意点

住み替えには「売り先行」「買い先行」「同時進行」の三つの方法があり、それぞれ流れや注意点が異なりますので、ご自身の状況に合わせて検討することが大切です。

方法 基本的な流れ 注意点
売り先行 査定依頼 → 媒介契約 → 売却活動 → 売買契約 → 引き渡し → 仮住まい → 新居探し → 新居購入 仮住まいが必要になる場合があり、住まいが決まるまでの心労や引越し回数が増える
買い先行 新居探し → 新居購入契約 → 引き渡し → 旧居売却活動 → 売却契約 → 引き渡し 二重ローンになるリスクがあり、売却が思ったより低価格になる可能性
同時進行 査定依頼 → 売却活動と新居探しを同時進行 → ローン申込 → 売却と新居の引き渡しを合わせる スケジュール調整が難しく、売却や購入条件のタイミングがずれるリスク

「売り先行」の場合は、まず今の住まいをしっかり売却してから新居を購入する流れとなり、資金計画が立てやすく比較的安全に進められます。しかし仮住まいが必要になり、引越しが二度になることがあります。これは時間や費用、手間が増える点に注意が必要です。

「買い先行」は、先に新居を購入するため新居探しに時間がかけられ、仮住まいが不要というメリットがあります。一方で、旧居と新居のローンを同時に抱える「二重ローン」となり、返済負担や審査の厳しさが増します。また、売却を急ぐ必要から価格を下げてしまうおそれもあります。

「同時進行」は、売却と購入を同時に進め決済や引き渡しを同じタイミングにできれば、仮住まいや二重ローンの負担を避けられる理想的な方法です。しかしスケジュール調整が非常に難しく、どちらかがずれると条件が崩れるリスクがあります。特に購入・売却タイミングが合わないと、値下げや購入の急ぎ判断にもつながりかねません。

いずれの方法にも一長一短がありますので、資金計画や生活状況、心理的負担を考慮しつつ、不動産会社と相談しながら最適な方法を選び、ご負担の少ない住み替えを目指してください。

:住み替えにかかる費用と制度の活用ポイント

住み替えの際には、多くの費用がかかりますが、制度の活用で節税も可能です。以下に、売却時・購入時にかかる主な費用と、代表的な税の特例制度を整理しました。

区分 主な費用項目 概要
売却時 仲介手数料、印紙税、抵当権抹消登記、ローン繰上返済手数料 仲介手数料は(価格×3%+6万円+消費税)、印紙税や登記・手数料も数万円程度発生します(例:約110万円が目安)。
購入時 仲介手数料、不動産取得税、登記費用、ローン諸経費、保険料 物件価格の7~12%が諸費用の目安。諸費用には取得税・登記費用・ローン手数料等が含まれます。
税の特例 3,000万円特別控除、軽減税率の特例、買い替え特例 売却益が3,000万円以下なら「特別控除」、所有10年以上なら「軽減税率」、売却益が大きい場合は「買い替え特例」の活用が有効です。

まず、売却時には、不動産会社への仲介手数料のほか、印紙税や抵当権抹消費用、ローン繰り上げ返済手数料などが発生します。目安として、築10年・3,000万円のマンション売却で、売却関連費用は約110万円ほどです。

購入時にも仲介手数料、不動産取得税、登記費用、ローン諸経費、保険料などが必要になります。これらを含めると、諸費用の目安は物件価格の7~12%程度と言われています。

税金面では、以下の特例制度が住み替えで役立ちます。 ・「3,000万円特別控除」は、譲渡所得から最大3,000万円を控除でき、売却益が小さい場合は非課税になります。 ・「軽減税率の特例」は、所有期間10年超で譲渡所得6,000万円以下なら税率が14.21%と軽減されます。 ・「買い替え特例」は、売却益が大きく、買い替え先への資金が必要な場合に、譲渡所得税を将来に繰り延べられる制度です。なお、新居価格が旧居価格より低い場合は差額分に課税されるため注意が必要です。

以上のように、住み替えにはさまざまな費用がかかりますが、税の特例を正しく選ぶことで節税につなげられます。特に売却益の規模や今後の予定を踏まえながら、どの制度が適するかじっくり検討することが大切です。

住み替えをスムーズに進めるための準備とポイント

住み替えを無理なく、そして円滑に進めるためには、まず全体のスケジュールと資金計画をしっかり設計することが大切です。売却から購入、引き渡しまでの期間は、一般的に3か月から6か月程度が目安であるものの、物件によっては1年近くかかることもあります。こうした時間的余裕をふまえ、資金が滞らないよう計画を立てましょう。

さらに、安心して住み替えを進めるには、信頼できるサポート体制を整えることが重要です。たとえば査定・交渉・手続きの支援をしっかり行う不動産会社に頼むことで、判断に迷ったときの相談先ができ、無理なく進められます。経験豊富な担当者との連携により、トラブルの未然防止にもつながります。

もしも売却が思うように進まず長引くような事態になったときには、次のような対応策を準備しておくと安心です。

対応策内容ポイント
買取保証の活用一定期間内に買い手が見つからなければ、あらかじめ決めた価格で不動産会社が買い取る制度売れ残りリスクを回避しつつ、仲介のチャンスも確保できます。
業者買取への切り替え仲介ではなく、不動産会社が直接買い取る方法手続きが短期間で済み、確実に売却できます。ただし市場価格より価格は低めになる点に留意が必要です。
賃貸活用売却できない間、自宅を賃貸に出す収入を得ながら市場の動向を見守れるので、負担軽減と待機の両面で有効です。

このように、スケジュールと資金の両面から備えを整えておくことで、住み替えの過程で起こり得る問題に柔軟に対応できるようになります。

まとめ

住み替えを検討される際には、まず現在の住まいの売却と新しい住まいの購入という二つの取引が並行する流れをしっかり理解しておくことが大切です。売り先行や買い先行、同時進行など、それぞれの進め方や注意点を把握し、ご自身にあった計画を立てることで安心して進められます。費用や税制優遇も事前に確認し、余裕あるスケジュールを作ることでスムーズな住み替えが実現しやすくなります。確かなサポートと計画的な準備が、納得の住み替えへの第一歩です。

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